[Python] 文字列とprint関数

はじめに

ここでは、pythonプログラミングの基本である、文字列print関数について解説します。まずは、Google Colaboratoryの使い方 を参考に、プログラミングの環境に移動しましょう。ローカルに環境を構築している方は、そちらでもokです。

文字列について

「あいうえお」や「I am happy!」などのような文章のことを、プログラミングでは文字列と呼びます。文字列は、変数と区別する必要がありますので、ダブルクォーテーション(例えば、”あいうえお”)で囲うというルールがあります。

また、文字列は変数に代入させることが可能です。例えば、以下のコードを見てください。

text1 = "あいうえお"
print(text1)

これは、text1という変数に「あいうえお」を代入しています。そして、text1の中身をprint関数で表示しています。

文字列と足し算

文字列同士は、足し算でつなげることが可能です。例えば、次のコードを見てください。

text1 = "今日は"
now_time = "13時"
text2 = text1 + now_time + "です。"
print(text2) 

少し複雑ですが、上から順番に読んでいけば簡単です。

  • 1行目: 変数 text1 に “今日は” を代入
  • 2行目: 変数 now_time に “13時” を代入
  • 3行目: 変数 text2 に text1now_time“です。” という3つの文字列をつなげたものを代入。結果として “今日は13時です。” が、text2 に代入されることになります。
  • 4行目: print関数により、text2の中身を表示。

このように、文字列同士は足し算でつなげることができる、ということを覚えておきましょう。文字列に関する演算は他にもあります

replace関数(文字の置換)

replace関数は、文字列にある指定した文字を、別の文字に書き換える関数です。例えば、以下のコードを見てください。

text1 = "今日は良い天気です。"
text2 = text1.replace("良い", "悪い")
print(text2)

2行目にある text1.replace(“良い”, “悪い”) がポイントで、これは、

  • 変数 text1 の中にある文字列から、”良い” を探す。これがあった場合、”悪い” に置き換える。

という意味があります。「=」は右辺を左辺に代入という機能でしたから、text1 の “良い” が “悪い” に置換された文字列が、text2 に代入されます。

replace関数の1つ目(”良い”)が置き換えられる前の文字2つ目(”悪い”)が置き換えられた後の文字となります。順番を逆にしないように注意しましょう。ちなみに、replace関数の適用例で見られるように、関数の丸カッコの中に記入されるものを入力と呼び、1つ目の入力を第1引数、2つ目の入力を第2引数と呼びます。引数は(ひきすう)と読みます。

replace関数(文字の削除)

replace関数のもう一つの便利な使い方として、文字列の削除があります。例えば、以下のコードを実行してみてください。

text1 = "た今日たたたはた良たいた天た気"
text2 = text1.replace("た", "")
print(text2)

2行目、replace関数の第1引数は “た” ですから、”た” が何かに置き換えられる文字ということになります。一方、第2引数は「””」となっています。ダブルクォーテーションが2つ並んでおり、中身に文字が入っていません。一見奇妙な書き方ですが、これは、「”た”を””に置換せよ」ですから、結局「”た”を削除せよ」と同義になります。したがって、このような書き方をすると、自分が消したい文字を消すことができます。

以下のコードも、機能的には同じ意味を持ちます。日本語のみならず、アルファベットの文字列にも適用できます。

text1 = "Iabc aabcm haabcppabcy!"
text2 = text1.replace("abc", "")
print(text2)

text1 から “abc” が削除されたものが text2 に代入され、それが表示されると成功です。

print関数について

これまで何度か、説明せずにprint関数を利用してきました。print関数は、ディスプレイ上に変数などの中身を表示する機能を持ちます。複数の要素を並べたいときには、「,」(カンマ)で要素を並べるとokです。例えば、以下はその事例です。

a = 10
b = 200 + 300
c = "I am very happy."
d = "いろはにほへと"
print(a, b, c, d)

また、変数ではなくて、数字や文字列を直接並べることもできます。以下はその事例です。

a = 10
b = "えお"
print(a, "あいう", b, 5)

その他、print関数の中で変数同士の計算を行い、その結果を表示させることもできます。

a = 20
b = 30
print("a+bの結果は、", a+b, "です。")

以下、print 関数の機能をまとめておきます。

  • ディスプレイ上に、指定したものを表示させる機能である。
  • 変数だけではなく、数字や文字列も、表示させることができる。
  • 複数表示させたい場合は、「,」(カンマ)で区切る。
  • 四則演算などの計算式を書くことができ、その場合は計算結果が表示対象となる。

それでは、今回は以上となります。文字列とprint関数について、ぜひマスターしてください。