単元未満株で少額投資ができる証券会社一覧

以前、初心者が挑戦しやすい投資方法の一つとして、単元未満株をオススメしました。

そこで、実際にこれから始めてみたいという方に向けて、単元未満株投資の取り扱いのある証券会社をまとめました。

コストやその他のポイントなど、どの証券会社のサービスが最適か比較検討してみてください。

▼目次
 1.単元未満株投資を始める証券会社はどのように選ぶべきか
  ✔︎証券会社を選ぶポイント
  ✔︎オススメの証券会社
 2.単元未満株投資ができる証券会社_売買手数料がかかるタイプ
  ✔︎SBI証券(S株)
  ✔︎マネックス証券(ワン株)
  ✔︎auカブコム証券(プチ株)
  ✔︎岡三オンライン証券
  ✔︎野村證券(まめ株)
 3. 単元未満株投資ができる証券会社_スプレッドがかかるタイプ
  ✔︎SMBC日興証券(キンカブ)
  ✔︎CONNECT(ひな株)
  ✔︎LINE証券(いちかぶ)
  ✔︎PayPay証券
 4.単元未満株投資ができる証券会社_月額利用料がかかるタイプ
  ✔︎ネオモバ(S株)

単元未満株投資を始める証券会社はどのように選ぶべきか

証券会社を選ぶポイント

単元未満株投資ができる証券会社はいくつかあるため、どこで証券口座を開設するべきか迷ってしまう方もいると思います。そんなときは、下記の点に注目して検討してみてはいかがでしょうか。

ポイントは2つ、

  1. コストはできるだけ低く
  2. 単元未満株以外の取引も行うかどうか

という点です。

まず、1つ目のポイントについてですが、単元未満株に限らず投資をする際はコストがかなり重要な要素となります。コストが高いと、せっかく値上がり益や配当金が出ても利益は目減りしてしまいますし、“手数料負け”なんていう言葉もあるくらいです。

単元未満株投資では、売買手数料・スプレッド・月額利用料の3種類のコストがあり、そのいずれか1つがかかります。

売買手数料は、株の購入時と売却時に発生します。約定代金を基準に、約定がいくらまでなら手数料○円と決まっているタイプと、約定代金の○%というタイプがあります。

スプレッドの場合、売買手数料は0円ですが、基準の価格に決まった%のスプレッドを加減算(購入時は加算、売却時は減算)した取引価格で売買します。

月額利用料がかかるのはネオモバ の1社のみで、売買の際にはコストはかかりません。

単元株と比べて単元未満株はコストが割高となりやすく、“手数料負け”のリスクが上がりますので、しっかり比較検討しましょう。

2つ目のポイントについては、単元未満株で投資を開始した後、単元株やNISA・iDeCo、米国株など他にも投資を行う予定があれば、単元未満株以外のサービスについても加味して証券会社を選んだ方がいいでしょう。

もし、証券口座を複数持つことに抵抗がなく、単元未満株投資用・それ以外用と使い分ける予定であれば別ですが、1つの口座にまとめたいと考えている方は慎重に検討する必要があります。

証券会社によって取り扱っている内容がまちまちですから、積立NISAを始めたかったのに扱っていなかったということや、単元株の取引をしたら手数料が高かった、ということになりかねません。

オススメの証券会社

上記2つのポイントを考慮したオススメの証券会社を3社紹介します。

今後色々な投資に挑戦したい/証券口座を増やしたくない

 →S B I証券:単元未満株の売買手数料は平均的で安くはないが、その他のサービスが充実している

 ※2021年11月より買付手数料がキャッシュバックされることになったので、手数料も割安になりました!

とにかく低コスト/今後証券口座を増やしても構わない

 →ネオモバ :月50万円までならコストが断然割安

 →LINE証券:スプレッドが0.2%のものを選べばコストは割安で、タイムセールで購入できればかなりお得

単元未満株投資ができる証券会社_売買手数料がかかるタイプ

SBI証券(S株)

 売買手数料(税込):0.55%
・最低手数料:55円
買付手数料は翌月下旬頃にキャッシュバックされる
【1万円約定時】  55円

【10万円約定時】 550円
▼約定タイミング(東証)
・0:00~7:00   当日前場始値
・7:00~10:30  当日後場始値
・10:30~13:30 当日後場引け(終値)
・13:30~24:00 翌営業日前場始値

◉買付手数料はキャッシュバックされるので、買付+売却の売買手数料が実質0.275%

NISA口座でも単元未満株の買付が可能

・銘柄選びに悩んだら、5万円で特定のテーマ株10銘柄に投資できる“テーマキラー!”というサービスがある

→1つの証券会社で単元未満株以外にも色々な投資を行いたい場合には、一番オススメ◎

▼SBI証券の特徴

・NISAやiDeCoもあり取扱商品が幅広いので、後々他の投資にも挑戦しやすい

・通常の株式取引(単元株)の手数料は1日100万円まで0円

Tポイントで投資信託が買える

・取引内容によってはTポイントが貯まる

”WealthNavi for SBI証券”の口座を開設するとロボアドバイザーが利用できる


マネックス証券(ワン株)

 売買手数料(税込)
 買付:0円 売却:0.55%
・売却時最低手数料:52円
【1万円約定時】  買付:0円 売却:55円

【10万円約定時】 買付:0円 売却:550円
▼約定タイミング(東証)
・0:00~11:30 当日後場始値
・17:00~0:00 翌営業日後場始値

◉買付手数料が無料なので、買付+売却の売買手数料が実質0.275%

NISA口座でも単元未満株の買付が可能

・SNS型投資アプリ“ferci”をダウンロードして証券口座を連携させると、アプリで単元未満株投資ができる

→トップクラスの安い手数料で、東証・名証の全銘柄に投資できる◎

 ただし、通常の株式取引手数料は1日定額制で550円と他より割高

▼マネックス証券の特徴

・NISAやiDeCoの取り扱いあり

・対象投資信託を保有するとマネックスポイントが貯まる

・暗号資産CFD口座を開設すると、ビットコインやイーサリアム等の暗号資産取引ができる

・マネックス証券の口座があれば“Monex Adviser”という低コストのロボアドバイザーが利用できる

“ON COMPASS”投資一任口座を開設すると、自動で運用してくれるロボアドバイザーが利用できる

“MONEX VISION”というツールでポートフォリオの分析・シミュレーションや投資アドバイスが得られる


auカブコム証券(プチ株)

 売買手数料(税込):0.55%
・最低手数料:52円
“プレミアム積立”なら買付手数料が0円
【1万円約定時】  52円

【10万円約定時】 550円
▼約定タイミング(東証)
・0:01~10:00  当日後場始値
・10:01~23:00 翌営業日前場始値
・23:01~24:00 翌営業日後場始値

・最低手数料が52円なので、1万400円未満で購入すると手数料が割高になる

NISA口座でも単元未満株の買付が可能

→下記の特徴にある通り単元未満株以外にもサービス多数◎

 ただし、米国個別株の取り扱いがないため、今後挑戦したい方には不向き

▼auカブコム証券の特徴

・NISAやiDeCoの取り扱いあり

“フリーE T F”対象のE T Fの売買手数料が無料(みんな大好きS&P500も)!

Pontaポイントでポイント投資(投資信託)ができる

・投資信託の残高に応じてPontaポイントが貯まる

・信用口座を開くと“信用ロボアド”が利用できる

・通常の株式取引(単元株)の手数料は1日100万円まで0円

米国個別株の取り扱いなし

・auじぶん銀行と連携で金利が優遇される(au PAY・auPAYカードも合わせて年0.2%)


岡三オンライン証券

 売買手数料(税込) 〜2万円:220円 
           〜3万円:330円
           〜10万円:660円
・上記以降+10万円ごとに+660円
【1万円約定時】  220円

【10万円約定時】 660円
▼約定タイミング(東証)
・0:00~10:30  当日後場寄値
・16:15~21:00 翌営業日前場寄値
・21:00~0:00  翌営業日後場寄値

・単元未満株の売買手数料は他と比べて割高

▼岡三オンライン証券の特徴

・NISAやiDeCoの取り扱いはあるが、積立NISAはなし

・通常の株式取引(単元株)の手数料は1日100万円まで0円

米国個別株の取り扱いなし


野村證券(まめ株)

 売買手数料(税込):1.1%
・最低手数料:550円
【1万円約定時】  550円

【10万円約定時】 1,100円

・単元未満株の売買手数料は他と比べて割高

▼野村證券の特徴

・NISAやiDeCoの取り扱いあり

単元未満株投資ができる証券会社_スプレッドがかかるタイプ

SMBC日興証券(キンカブ)

 スプレッド(税込)
 100万円以下 / 買付:0円  売却:0.5%
 100万円超  / 買付:1.0% 売却:1.0%
・前場または後場の始値にスプレッドを加減算する
【1万円約定時】  買付:0円 売却:50円

【10万円約定時】 買付:0円 売却:500円

・1株単位ではなく、“100円以上100円単位”で金額を指定して売買or”小数点以下5位までの株数”を指定して売買する

NISA口座でも単元未満株の買付が可能

→100万円までの単元未満株取引なら、トップクラスの低コスト◎

 ただし、通常の株式取引手数料は1日定額制のコースがなく、1約定ごとの手数料も他より割高

▼SMBC日興証券の特徴

・NISAやiDeCoの取り扱いあり

・ロボアドバイザー“THEO”“THEO+docomo”が利用できる

・取引内容によってはdポイントが貯まる

“AI株式ポートフィリオ診断”“AI株価見守りサービス”が利用できる


CONNECT(ひな株)

 スプレッド(税込):0.5%
【1万円約定時】  50円

【10万円約定時】 500円
▼約定タイミング(東証)
・9:00~11:30  立会時間内で直ちに注文を執行
・11:30~12:30 後場寄付時に注文を執行
・12:30~14:55 立会時間内で直ちに注文を執行
・上記以外(平日14:55~16:00除く) 前場寄付時に注文を執行

NISA口座でも単元未満株の買付が可能

▼CONNECTの特徴

・通常の株式取引(単元株)の手数料は0.033%(200万円以上の取引は一律660円)

・毎月10枚取引手数料が無料になるクーポンを受け取れる(単元未満株は対象外)

・NISAと積立NISAの取り扱いはあるが、iDeCoはなし

・Stock Point for CONNECTからID連携すると、ポイント運用ができる(Pontaポイント永久不滅ポイントドットマネー

・取扱銘柄は少なめ

米国個別株の取り扱いなし


LINE証券(いちかぶ)

 スプレッド(税込):0.2〜1%
・スプレッドは取引時間によって変動
 9:00〜11:20  :0.2〜0.5%(銘柄による)
 12:30〜14:50  :0.2〜0.5%(銘柄による)
 11:30〜12:20(一部銘柄のみ取引可能) :1%
 17:00〜21:00(一部銘柄のみ取引可能) :1%
【1万円約定時】  20〜50円or100円

【10万円約定時】 200〜500円or1,000円

◉0.2%のスプレッドは他より割安

タイムセールがあり、対象銘柄を数%割引かれた価格で購入できるチャンスがある

リアルタイムで取引ができる

→単元未満株のスプレッド2%とタイムセールが魅力◎

 通常の株式取引手数料は、1約定ごとの手数料はトップクラスの低コストだが、0円で済む1日定額制のコースがない

▼LINE証券の特徴

LINEポイントが使える

・iDeCoの取り扱いはあるが、NISAはなし

・取扱銘柄はやや少なめ


PayPay証券

 スプレッド(税込):0.5〜1%
・東証立会時間内のスプレッドは0.5%
・昼休み(11:30〜12:30)の注文のスプレッドは1%
【1万円約定時】  50円or100円

【10万円約定時】 500円or1,000円

・1株単位ではなく、“1,000円以上1,000円単位”で売買する(1株2,000円の銘柄なら1,000円で0.5株分)

▼PayPay証券の特徴

1株単位でI P Oの購入申し込みができる

・1,000円から自動で積立ができる“つみたてロボ貯蓄”アプリがある

・取扱銘柄が少ない

・投資信託は2本のみ

単元未満株投資ができる証券会社_月額利用料がかかるタイプ

ネオモバ (S株)

 月額利用料(税込) 〜50万円:220円
           〜300万円:1,100円
           〜500万円:3,300円
           〜1,000万円:5,500円
・上記以降+100万円ごとに+1,100円
・毎月期間固定Tポイントを200ポイント付与
【1万円約定時】  0円(月額利用料220円)

【10万円約定時】 0円(月額利用料220円)
▼約定タイミング(東証)
・0:00~7:00    当日前場始値
・7:00~10:30   当日後場始値
・10:30~13:30  当日後場終値
・13:30~24:00  翌営業日前場始値

◉毎月期間固定Tポイントを200ポイント貰えるので、1ヶ月の約定代金が50万円以内なら利用料負担は実質20円

・Tポイントでポイント投資が可能

→50万円までの単元未満株投資では、コストの面で一番オススメ◉

 今後他の投資に挑戦する際、新たに証券口座を開設する必要が出てくるかもしれないけれど、それを厭わないのであれば第一選択肢となるのでは

▼ネオモバ の特徴

1株単位でI P Oの購入申し込みができる

・F X口座を開設するとF X取引でもTポイントが使える

”WealthNavi for ネオモバ”の口座を開設するとロボアドバイザーが利用できる

米国個別株の取り扱いなし